10/1(木) 16:00-「産業熱の電化をどう実装するかーGX投資と産業競争力から見るヒートポンプのポテンシャルー」
製造業の脱炭素化を進めるうえで、大きな課題の一つが「熱」です。
日本の産業部門の電化率は約24%(*1)にとどまり、未電化のエネルギー需要の多くを熱利用が占めています。なかでも200℃未満の低温産業熱は、産業用ヒートポンプ(IHP)を活用することで、工場等から発生する排熱を回収・昇温し、高効率に電化できる可能性があります。
特に160℃以下の領域では、すでに商用化された技術が存在しています。つまり、普及に向けた課題は、新たな技術革新を待つことだけではありません。また、今後、再生可能エネルギーの拡大などにより電源の脱炭素化が進めば、産業熱を電化することによるCO2削減効果はさらに高まり、IHPの導入価値も大きくなることが期待されます。
では、どのような工場・プロセスに導入できるのか。投資として成立させるためには何が必要なのか。そして、実際の導入を阻む障壁をどう取り除いていけばよいのでしょうか。
本ウェビナーでは、IHPの技術的な可能性に加え、設計、初期投資、事業リスク、人材、政策などの課題を整理しながら、有望な導入先を発掘し、具体的な投資・導入案件につなげていくために何が必要なのかを、登壇者と参加者の皆さまとともに考えます。
前半では、カリフォルニア大学バークレー校土木環境工学科客員研究員の白石賢司氏より、日本における産業部門の熱需要の電化について、IHPの可能性を産業競争力とGX投資の観点から論じたテクニカル・ブリーフ(*2)の内容を中心に解説していただきます。
後半では、日本におけるIHPの開発・普及に精通した電力中央研究所グリッドイノベーション研究本部 上席研究員の甲斐田武延氏をゲストにお招きし、IHPの普及に向けた技術的・経済的・政策的アプローチを多面的に議論していきます。
*1: 最終エネルギー消費に占める電力の割合
*2:「産業用ヒートポンプ:省エネと産業競争力強化に向けたGX投資ー日本の産業熱電化のポテンシャル、経済性、政策的アプローチ」(白石賢司著、2026年9月末公表予定)
◾️主な論点
どのような業種・どのようなプロセス(熱需要・排熱)がIHP導入に適しているのか
IHP導入に伴う既存設備・プロセスからの転換のメリット・ハードルは何か
設備単体ではなく、熱源・熱需要・蓄熱等を含むシステムとしてどう価値を提供するか
エンジニアリング人材をどう確保・育成するか
市場拡大のために考えられる政策的アプローチは何か、どのように組合わせるか
◾️こんな方におすすめ
製造業・工場の設備・エネルギー・省エネ・脱炭素担当者
産業用ヒートポンプメーカー・関連機器メーカー
エンジニアリング会社・システムインテグレータ
電力会社・ガス会社・エネルギーサービス事業者
産業・エネルギー関連の規制・制度設計関係者
金融機関・投資家
◾️実施概要
日時:2026年10月1日(木) 16:00 - 17:00
会場:Zoomウェビナー/対面参加招待制
言語:日本語
参加費:無料(アンケートへのご協力をお願いしております!)
ウェビナー参加登録:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_NV62Ie_TQp-aqNH31AduOg
事後アーカイブ配信を予定(登録者限定・配信後2週間)
◾️タイムスケジュール
16:00-16:05 事務局挨拶 (5分)
16:05-16:25 解説「産業用ヒートポンプ:省エネと産業競争力強化に向けたGX投資」(20分)
白石賢司氏(カリフォルニア大学バークレー校土木環境工学科客員研究員)
16:25-16:50 意見交換「日本におけるIHP普及の可能性と課題」 (25分)
白石賢司氏
甲斐田武延氏(電力中央研究所 グリッドイノベーション研究本部 上席研究員)
16:50-17:00 Q&A (10分)
17:00 閉会
◾️登壇者プロフィール
白石賢司 氏
カリフォルニア大学バークレー校土木環境工学科客員研究員
エネルギーシステム研究者。UCバークレー客員研究員、米国ローレンス・バークレー国立研究所主任研究員として、再生可能エネルギーの評価と電力システムへの統合、産業や港湾などの電化に関する研究に取り組む。現在は特に、産業用ヒートポンプや蓄熱を活用した産業熱の電化を研究している。東京大学卒業後、環境省を経てUCバークレーにて博士号取得。
甲斐田 武延 氏
一般財団法人電力中央研究所 グリッドイノベーション研究本部 上席研究員